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2016-12-30(Fri)

2016年も暮れて……

もう過去のネタになってしまいましたが、12月23日、クリスマスイブの前夜のハナシです。
キッテでは、恒例のクリスマスツリーが美しく彩られておりました。




東京駅です。
あー、今年ももうすぐ終わるのですね。
振り返ってみれば、いろいろと忙しい年でした。
あんまり休んでいる暇などなかった気がします。
でも、おそらく最悪の年だった去年に比べれば…… 幸せだったかな?
去年の遅れを取り戻すべく、代表作「東京弁天」の完全版を発行できたし、大阪に遠征して、その頒布にも務められた訳ですから。
(来年一月には、遠征第2弾として文学フリマ京都も控えています)
まだまだコレから、ですよね。




自分への贈り物は、前回の万年筆ブルー・ラグーンで終了したつもりでしたが、つい、東京駅まで出てくると、丸善に立ち寄ってしまいます。いや、買わないですよ。見るだけ、見るだけ……




……のつもりが、ショーケースを覗きこんでいて、「おおっ!」。
まあ、いつものことですね。

いつもは絶対覗かない、モンブランのショーケースにそいつはいました。
この微妙に落ち着いた赤……
あれ????? これって、コーラル・レッドじゃないの????

コーラル・レッド。
モンブランが1950年代にデンマーク等で製造していた、いわゆるダッチ・モデルというヤツです。
その詳しい経緯や意味は知りませんが、宝来文庫は「赤サンゴ」の名を冠したこのペンに心を惹かれていて、本来は青マニアのくせ、セーラーのマルーン色(神戸を走るあの電車と同じ色合いだから)と、モンブランのコーラル・レッド(海の宝物の色だから)は、青とは別枠で大好物です。「海の青」が創作においてもマイ・カラーだと自負していますが、この2色はそれと同じ扱いなのです。

まあ、いいでしょう。
モンブラン・ヘリテージコレクション「ルージュ&ノワール」のコーラルという名のこのペン。
今年出た限定復刻品で、万年筆は売り切れでしたが、ボールペンは残っていました。
「か、か、か、買っちゃおうかな……」
でも、値段を見てげげげっ。
さすがモンブラン。これ、ボールペンの値段じゃねーよ……



でも、お迎えしてしまいました。
赤サンゴ色と同時に、クリップ部分も決め手です。
ヘビですよ。ヘビ。
宝来文庫のレーベル・モチーフである、あの方の「お遣い」サマではありませんか。
もちろん、本来の弁天さまは海の神ではありません。川の神ですが、私の小説では海軍を結成していますから、結論、これは宝来文庫のためのペンであると、極めて自分よがりな結論が出ました。



そういえば、おニューのモンブランに手を出すのはもちろん、、丸の内の丸善でペンを買うのは初めてかも。
なんとなく、「東京駅のアヤメさま」の宴会の引き出物チックな感じでペンをお持ち帰りしたのでした。

さあ、一旦財布のヒモを緩めてしまうと、もう歯止めが利きません。
夕飯も、リッチに銀座デリーでコース料理です。









ついでに、スカイツリーにも寄りました。




なんかプロジェクトマッピングやってましたよ。




さて、これを書いているのは12月30日。
いよいよ明日は大晦日ですね。

この一年間、宝来文庫を応援して下さって有難うございました。
皆さんにとって、2016年はどんな年でしたか?

来年も、ご贔屓にしていただけると嬉しいです。

それでは皆さん、よいお年を!!


「ああ、年が明けたら、ワクチン接種に連れていかれる……」




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2016-12-17(Sat)

セーラー万年筆カクテルシリーズ

年末になって、忙しいながらも、そのはざまで「あー、今年も乗り切ったなあ」と感慨にふける頃、その年最後のお買い物に出かけます。
日用品の話ではありません。
極めて趣味的なモノを自分に買ってあげるのです。
世間では、こういうのを「自分へのごほうび」というのですよね。

さて、日本の三大万年筆メーカーのひとつ、セーラーでは、毎年、カクテルをモチーフにしたペンを少数ずつ生産しています。
2011年秋の第1弾200本限定の「エイジアンウエイ」を皮切りに、第2弾「モヒート」(2012)、第3弾「ブラックベルベット」(2013)、第4弾「ピカデリーサーカス」(2014)、第5弾「オールドファッションド」(2015)とコンスタントに新作を発表しています。ただ、このシリーズ、数が少ない上に大々的に宣伝もされないので、うっかりしていると買い漏らしてしまいます……

ちなみに、宝来文庫は2本のカクテルシリーズを所有しています。
都会の夜を連想させる深い紺色の「エイジアンウエイ」と、ラメをまぶした透明軸に緑の転冠、尾冠の「モヒート」です。
前者は拙著「マヤ」を出した記念、後者は「東京弁天」シリーズに着手した年のメモリアル。
カクテルシリーズは軸のデザインもさることながら、21金ペン先の書き心地が良いです。

07


そして2016年。今年のカクテルシリーズは「ブルーラグーン」!
南の海の色彩を忠実に再現……ではなくて、あくまでカクテル「ブルーラグーン」の色ですね。
このトロ味のある水色、レモンを表現した黄色い冠。
なかなかファンタスティックです。




基本的に青色マニアなもので、カクテルシリーズ第3~5弾までは購入を見送りましたが、今度のはゲットしておかなくてはいけません。




21金のバイカラー・ニブ。
日本橋丸善で、じっくり試し書きさせてもらい、一番腕にしっくりきたものを買いました。




万年筆を買ってほくほくしつつ、階上へ。
3階のイベント・ギャラリーで、可愛い動物のイラストが展示されていました。
イラストレーター&絵本作家のたなかしんさんの原画展です。

たなかさんは大阪生まれで明石にアトリエを構えているそうです。印刷では分かりにくいですが、原画は表面がざらざらというか、デコボコしたキャンバスに描かれています。お話を聞いてみると、明石の砂浜の、海から色んなものを流れ着かせている波打ち際の砂をキャンバスに塗り、その上に絵を描いているのだとか。




海辺の砂に描いたファンタジー。なんともロマンチックな発想です。
印刷されたポスター等もいいですが、この作家さんの作品、ぜひ原画を観ておくべきだと思いました。
サイン会もやっておられたので、ついつい頂いてしまいました。(ミーハー……)




で、ああ、今日は好い日だったな、と思いつつ日本橋を散歩しておりますと、富山のアンテナショップが新しく出来ておりました。
物産、大好きなので、ついつい店内へ。

で、買ってしまいましたよ……
これ、「りん」ですね。お仏壇に置いてある、そのカジュアルなものです。その名も「まわりん」。
胴器鋳物で国内シェア9割を占める富山県高岡市。メーカーの「久乗おりん」は明治40年創業の老舗です。
これを何に使うかというと…… 各地でいただいてきた弁天さまのご分体等のそばに置こうと思いまして。




あと、マスとカワハギのあわせ寿司が美味しそうだったので、お買い上げ。






(おまけ)

ランチは日本橋「天香回味」さんで。




台湾発祥の漢方薬膳火鍋店ですね。
ここのクロレラの入った緑色の薬膳麺、絶品です。
ランチセットでは、台湾式の肉そぼろご飯や杏仁豆腐もつきますよ。
オススメです。




2016-02-19(Fri)

西荻窪「とらいふる」さんから古時計が帰ってきた!

こんにちは。
あなたの宝来です。



かつて宝来文庫が今の場所に住居を構えた時のこと。(まだオイラが生まれる前です)
真新しい部屋、真新しい家具…… それらに何か物足りなさを感じた彼らは、骨董屋さんで古い柱時計を買いました。
ゼンマイ式のブーンブーンと鳴る時計です。

週に一度はネジを巻き巻きして、それから10年くらい動いていたのですが、ある時、音が鳴らなくなり(たしか2011年10月17日だったと思います)、2015年には、針も動かなくなりました。

(関連過去記事はコチラ)


現行品の時計ではありませんから、町の時計屋さんに持っていっても修理などしてもらえないでしょう。
「どうしたものか…」


針が動かなくなった年、家から病人が出てしまいました。
その時期は何とか無事に乗り越えましたが…… やはり、動いていて当たり前のものが止まっているのは良くない。
宝来文庫は時計を修理してくれる職人さんを探し始めたのです。


そして、何とか見つかったお店がココ、西荻窪の「とらいふる」さんです。


去年の11月に、まず現品を持ち込みました。
昔の時計は動力であるゼンマイが全て。それが切れているようでしたので、「これは、もうダメですね」と云われることも覚悟していましたが、「他店で断られた時計でも修理承っています。不動品の再生にも力を入れています」の宣伝通り、「とらいふる」さん、あっさり修理を引き受けて下さいました。



2015年11月23日に修理入れして、2016年2月10日に修理完了の電話をいただきました。




そして、本日、めでたく受領。

聞いてきたお話によると、このおじいさん時計、もう百年以上も昔のものだそうです。

物は百年経つと、魂を宿すのだとか。
この時計、妖怪さんになっちゃうのかな?




しばらく静かだったのに…… またボンボンうるさく鳴るんだな……

ってのは、ウソ。
赤ん坊の頃から、ずっと鐘の音を聴いて育ったオイラ、この音だけは平気です。



おじいさん時計、定位置に戻ってカチコチカチコチ働きはじめました。




みなさんの家に、もし、もう動かないと諦めている古時計があれば、ぜひ訪れてみて下さい。
とても丁寧に修理してもらえますよ!

「とらいふる」さんのHPはコチラ!

2015-11-03(Tue)

パイロット キャップレス万年筆 トワイライト・ブルー(2015年限定)

キャップレス万年筆というものがあります。
わが国の3大万年筆メーカー筆頭、PILOTの製品で、万年筆には欠かせない「キャップ」を省略してしまった画期的な製品です。
なんと、このキャップレス、ボールペンと同じノック式。
お尻のボタンをピコッと押すと、18金のペン先が軸から出てきます。
ただ、製造過程において、高い機密性の技術が要求されるのでしょう。
なかなか二番煎じが出てきません。云われてぱっと思い出すのは、イタリア・スティピュラ社の「ダ・ヴィンチ」「モナリザ」、ドイツ・ラミー社の「ダイアログ3」くらいです。

キャップレスは世界市場でも売られていて、毎年10月頃には、西暦年の数だけ限定色が発売されます。
(たとえば、今年であれば2015本)
ただ、これは海外市場に向けてのモノなので、日本ではあまり出回りません。

だから、マニアは毎年10月、少数だけ逆輸入されてくる限定版キャップレスを虎視眈々と狙う訳ですね。


日本橋三越。
さすがに、このクラスの百貨店の文具売り場には、お約束で何本か入荷してきます。



現物を見ないうちに予約入れておいたのですが、今年のカラーは「トワイライト・ブルー」。



限定版キャップレスには珍しいグラデーションものです。



なかなか鮮やかですね。
ただ、今回、ちょっとビックリしたのは、おなじみのシリアルナンバー。
(限定カラーキャップレスはシリアルナンバー入り)



な、なんと2015本中、2015番!!
さすが、日本橋三越。やっぱり、よいナンバーが回ってくるようです。

宝来文庫にとっては2本目のキャップレス。(もう一本は2010年限定カラー、アイスグリーンです)
なんか、使うのが勿体ないような……




(おまけ)

こんな行事、やっていました。
(もう終了しています)


昔なつかしの硬券キップを集めます。
このキップ、元鉄道職員の方が、パンチを入れてくれるサービスもありました。




東京駅の地下街で、タコ焼きを食べました。
しかも明石焼きですよ。
宝来文庫にとってタコ焼きといえば、大阪風タコ焼き40%、明石焼き60%
うーん、久々に懐かしい味!!

2舟食べちゃいましたよ。
ごちそーさまでした。

2015-10-03(Sat)

LAMY 4ペン

多機能ペン。
シャープペンと何色かのボールペンが一本に収まっている、あのグラマーな筆記具です。
これ一本で、日常の筆記所要はほぼ満たされます。

宝来文庫は、衝動的に多機能ペンが欲しくなって、いろいろ探した結果、この一本を選んでみました。



ドイツ、ラミー社の多機能ペン、「4ペン」の2015限定モデルです。
ラミー社の製品はデザインがシンプルで、「用の美」を追求しており、値段も(舶来にしては)お手頃。



さて、この4ペン。その名の通り、シャープペンと赤、青、黒、3色のボールペンが一本にまとまっています。
ただ、ラミーのボールペンを使ったことがある人なら、お分かりですね。
同社のインク、日本人にとっては「ん?」な感じです。ねっとりしていて、色味もどことなく独自色出すぎていて、書き出しですぐにインクが出てこないので、毎回、ノートのはしでグルグルッと試し書きしなければなりません。
にもかかわらず、ラミー好きな人、多いです。(宝来文庫もその一人)
日本の、「ひたすらサラサラ感」溢れるボールペン。それと対極にある、どこかレトロな、ボールペン本来の、ぬさくりつけるような筆記感。インクの色目は、曇り空のような黒と、終わりかけの紅葉のような赤、なぜか青だけ、すっきりと美しいロイヤルブルー。
一度慣れてしまうと、これもまた良くなってしまうのです。
「いや、あたしは日本風の書き味さらさら、色目もくっきりなボールペンが好きなのよ!」って方には、替え芯が4Cサイズで互換があったりするみたいなので(検索したらいろいろ出てきます)、中身だけ日本製にするのもアリでしょう。



インク以外の特長を云えば、この4ペン、徹底してフロントヘビーです。
最初は「?」と思いましたけど、安定感があってすごく書き良いのですよ。
あと、シャーペンが0.5ミリではなく、0.7ミリってあたりも、レア。
(オフィスで芯切らして「一本ちょうだい」って云っても、まず0.7ミリは出てきません)

総合的に見て、ちょっと手はかかるけど、個性的で愛着のわくペンだと思います。
(書き出しの問題だけは何とかしてほしいですが)






(おまけ)

銀座のITOYAでラミーを求めた後、久しぶりに銀座デリーにいきました。
もちろん、定番のカシミールカレーを頼みます。
いやあ…… 美味しいですね。
お腹がぽかぽかするほど辛い!!



ところで、デリーは銀座店と上野店で辛さに違いがありませんか?
上野で食べると、いつも辛すぎて完食にちと時間がかかります。
銀座ではそんなことないのだけど……





(おまけ2)

新宿のリビングデザインセンターOZONE4階でこんなのやっていましたよ。




松本零士×愛媛の職人展2015。
松本零士作品を伝統工芸品の手法で再現した商品を販売していました。




こちらは愛媛県の五十崎社中による和紙アート。
懐かしいLPレコード「松本零士の世界」のジャケット絵ですね。
これを五色の金属箔を使ってデザインしたギルディングアートです。




プロフィール

宝来

Author:宝来
大和かたるの同居猫
年齢 15歳
性格 へたれ、人見知り
職業 宝来文庫の看板息子

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