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2022-10-30(Sun)

加藤美紀さんの個展に行ってきました!


ここに一冊の画集があります。
加藤美紀さんの作品集「百花妖炎」。


2020年夏~秋。当時、私は冠動脈のバイパス手術のリハビリもかねて、よく週末に東京散歩していました。
ちなみに11月14日には、文京区の弥生美術館にも行っております。
展示内容は「奇想の国の麗人たち」でしたが、ここに飾られていた加藤美紀さんという方の絵に衝撃を受けました。

加藤さんの世界観を3つのワードに集約するなら、
「日本の神」「美女」「街並み」 でしょうか?
そして三つはどれも私の大好物。自分が小説を書く上でのモチーフでもありました。
主たる展示より、加藤さんの絵に惚れ込み、売店で画集もお買い上げして帰宅したのでした。
(画集はトレーシングペーパーを買ってきて表紙を汚さないようにカバーし、今でも枕元の本棚に置いて、ことあるごとにページをめくっております。
 

この加藤さん個展が今年2022年の10月21日~30日の間、阿佐ヶ谷で開かれました。
いつ個展が開かれるのか今か今かと待ちわびていたので、初日にダッシュです。

個展のタイトルは「路地裏龍研究所」。
異世界がテーマのようです。



ちなみに、下は会場で買った絵葉書。
加藤さんの作品で、大好きなベスト3をゲットしました。

左は、手前ミソで申し訳ないのですが、自著「東京弁天」の弁才天アヤメさまイメージだったので、思わず「おお……」と声を出してしまった絵。
右はお稲荷さんモチーフですね。もう、ただひたすらにカッコよいです!



下は伏見稲荷でしょうか。
背景には現代の京都。そして夜の鳥居群。面白いのは描かれている美女(お稲荷さま? キツネの精?)の頭にのっかっているのが宝冠じゃなくてティアラなところ。
古典的な日本がモチーフのようでありながらがら、加藤さんの絵に出てくる女性はきわめて現代チック。
画集の腰帯に「クールジャパンの旗手」とありますが、それもこのあたりからかもしれません。





今回の個展で一番のお気に入りです。

青い空と湖。日傘をさす美女。
さわやかでいい絵ですね。
他の加藤作品より、もっと一般に好かれやすそうな感じですが、お酒のラベル用として描かれたもののようです。
ただ……
美女の日傘の柄がさす方向を見ると、小さな島がひとつ。
これ、弁天さまの聖地、竹生島ですよね……
絵のタイトルもずばり「長濱」です。(長濱は竹生島の所在地)
今までお稲荷さん推しの画家さんかな、と思っていましたが、弁天さま系モチーフの絵にハートは一瞬で打ち抜かれてしまいました。



これがお酒のラベルになったところです。
絵のまわりの装飾がシロヘビになっているのが分かりますか?




会場で売っていたグッズです。
おみくじ&缶バッジ。




オリジナルデザインのマッチ。




そして、本当に念願だったサインを画集に入れてもらいました。
感激!



いやあ、よい一日でした……


「突然ですが、宝来です。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。おいら、11月23日に十五歳になります。じじいですが元気です。」


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2019-07-07(Sun)

高畑勲展

先日、江島杉山神社へお参りした後、東京国立近代美術館へ出かけました。



7月2日から10月6日まで開催されている「高畑勲展」を観るためです。



会場内には撮影できるコーナーがありました。
これは「アルプスの少女ハイジ」のあのシーンですね。



「ペーター!」



「ハイジー!」



こちらの会場を出たところにある撮影コーナーでは、ついヨーゼフを見てしまいますが、鍋にも目がいってしまいます。おじいさんの作るあのチーズが、なんと美味しそうだったことか!


「太陽の王子ホルスの大冒険」をはじめ、テレビ名作シリーズの「アルプスの少女ハイジ」「赤毛のアン」「母をたずねて三千里」など懐かしい作品はもちろん、遺作となった「かぐや姫の物語」まで高畑監督の情熱と探究心を肌で感じた展覧会でした。


展覧会グッズコーナーで買ってしまった自宅用お土産。

大好きな「太陽の王子ホルスの大冒険」のクリアファイルとペン。「パンダコパンダ」から栞と指人形2体。「安寿と厨子王丸」の栞。


(おまけ)

パパンダさんとミミ子ちゃんは家族なんですね。



なんだかなぁ……



うらやましいぜパーーーンチ!!



いっしょに倒れるなんて仲良すぎだろ……




(高畑勲展観覧記念 宝来文庫所蔵お宝コーナー)


「太陽の王子ホルスの大冒険」「パンダコパンダ」のDVD



劇場鑑賞パンフレット



ポール・グリモー監督作品「王と鳥」DVD。右は1985年第一回国際アニメーションフェスティバル広島大会会場でポール・グリモーさんからいただいた直筆サイン

2018-02-03(Sat)

シャンシャンに会いに上野へ

去年の6月12日の誕生以来、パンダのシャンシャンの話題が絶えることはありません。
シャンシャン、大人気です。

ブームに乗っかるミーハー魂と云えばそれまでですが、私もシャンシャンが見たくて見たくてたまらず、12月19日からの観覧券の抽選に何度も応募しました。
でも、ぜんぶハズレ……

仕方がないので、せめて「お父っつあん」だけでも見ようと、年も明けた2018年1月7日、上野動物園に向かいました。


お父っつあんです。
両手に竹を持ち、のんきにメシ食ってました。



売店はパンダ一色。
その中でも、ひときわ異彩を放っていたのが、この「ほんとの大きさ パンダの仔」。
大きさと重さが、当時のシャンシャンと全く同じというのが売りで、手触りも好い。
見た目のインパクトもただごとではありません。



つい、買ってしまいました。
これだけ見たら、パンダだと分かりませんね。


さて、これで自分のパンダ欲に決着をつけたつもりだったのですが……
1月31日、我が家に一通の封書が来ました。
抽選観覧券の応募にやっきになっていた頃、郵便局が「シャンシャンに初めての年賀状を送ろう」というイベントをやっていたのです。それに、大の大人が子供みたく、シャンシャンあての年賀状を書いていた訳ですよ。
これが抽選で当たって、返事とグッズセットが送られてきてしまった。

うれしいけど、冷静になるとメチャ恥ずかしい。



2月1日からは抽選なしの先着順観覧が始まりました。
もう、これは再度、行くしかありません。


本日、出陣しました。


まずは観覧券をゲット。そして……



お父っつあんです。



お母っつあんです。



娘のシャンシャンです。

木の上で寝ていて、顔はみえませんでした。

「はい、観覧終了で~す」
係員さんの声が虚しい。

でも、生シャンシャンを見るという野望は達成されました。




(おまけ)

今回、はじめてモノレールにも乗りました。




(おまけ2)
プレーリードックです。
めちゃ可愛い顔してますが、極悪です。
写真のコとは違いますが、身を隠す穴をめぐって仲間と争っていたプレーリーくん、
キレて後ろ脚で土をかけ、相手を生き埋めにしていました。
埋められた方は、後で土まみれになってボコッと顔を出し、途方に暮れていました。


2017-08-26(Sat)

NEKOISM2017

8月26日、宝来文庫は元麻布ギャラリーに向かいました。
ここで開催された「NEKOISM2017」を鑑賞するためです。
猫好きの、猫好きによる、猫好きのための展示会。
アートとしての楽しみ以上に、猫ファンのツボを心得た作品群で楽しませてくれます。
今年も、ブログ仲間のNEccoSunさん(「猫さんと絵と私と」の管理人さま)が作品を出品しておられます。



こちらがNEccoSunさん作「虹の橋の向こうには」。
童画のようなタッチで、猫の天国の様子が描かれています。
ふんわり柔らかな筆致のなかに、実際に動物と暮らす作者の願いや祈りがこめられており、動物好きには共感できる内容。以前に描かれていたものの続編的作品です。



小口淳子さん作「奪衣婆猫」
三途の川で死者の衣服をはぎ取り、その重さで罪の重さを測る奪衣婆がモチーフなのは面白いですね。
十王といっても通じる迫力のある作品。


maman ga buさん作(ブログ「ママの羊毛フェルト」の管理人さま)「リアル茶トラくん」
今回、会場で初めてお会いした方ですが、いろいろとフェルト細工の苦労談など聞かせてもらいました。
フェルト作品って、他の毛糸系アートに比べて仕上がりがリアルですよね。



他にも、いろんな猫作品が展示されていました。
どの作品も、猫愛に溢れまくっていて楽しかったですよ。
また来年も観に行きたいものです。




展示会鑑賞後はブログ仲間の、きらちろママさん、NEccoSunさんと一緒に新宿へ。後から合流したブログ「キャンプ猫GAVI」のGaviちゃんのおねえさん、ぱんとらさんとは初めてお会いしましたが、とても楽しい飲み会でした。



(おまけ)
きらちろママさんから、またたびボールを頂きました。

「これは、またたび団子だよな……」


「それでは、カプっとな!」


「マジ、うんめぇ~!」

きらちろママさん、ありがとうございました!

2017-06-24(Sat)

三毛あんり展 & 片山穣展

今日は六本木の「湘南台マイギャラリー」に絵の展示を観に行きました。

お目当ては、三毛あんりさんの個展「グライアイ」です。
グライアイとは、ギリシャ神話に登場する魔女の三姉妹で、彼女らには目と歯が一つしかなく、三人でそれを共有しています。
彼女らはペルセウスにその目を奪われ、メデューサの居場所を白状させられた挙句に、それを湖に捨てられてしまうのでした。

今回のあんりさんの個展では、このグライアイをモチーフにした作品が展示されています。




さて、あんりさんとの出会いについてです。
五月の文芸イベントの際に「東京弁天」をお買い求め下さったのですが、何で私の本を知ったのですか、とお訊きしたところ、弁才天に関してネットで調べていて、ということでした。
そう云えば、イベント前に私のツイッターをフォローして下さった方がおられました。
画家の方で、そのアイコンの絵があまりにインパクトが強くて、私もその方のお名前はよく憶えていたのです。
ですが、目の前で本人だと知らされて、正直驚いてしまいました。

画家や作家は、その作品によって人々の記憶に残るのが本筋。
あんりさんの絵には、強烈な個性と自己主張がありますから、一度観たら、そう簡単には忘れられません。
今回のグライアイのように、魔女、女神等を描いた絵をもっと観てみたいです。
きっと、自己流解釈による独自の「象徴的な女性像」を楽しませてくれるのではないでしょうか。




あんりさんの絵が追求する「美」とは女性そのもの(肉体的にも、精神的にも)であるように思えます。
そして、それを見ること、見られることに関する絵画的探究にも、ただならぬものを感じるのです。




きっと将来に向かってコアなファンを獲得していかれることでしょう。
今後の活躍が楽しみな若手アーティストさんの一人です。





さて、同じ会場で開催されていた、もう一つの個展。
新潟出身の臈纈染め作家さん、片山穣さんの展示「Complex animals」です。




とにかく色彩が鮮やか。
ご本人曰く、自分のモチーフはあくまで人間で、動物を借りてはいるものの、今回の絵にこめられたモチーフも人間に繋がるとのことでした。
まあ、人間も動物な訳ですから、そこの峻別はそれほど大事ではないのかもしれません。




むしろ、作者の意図や思想を超えて、純粋に絵として、その暖色の使い方に理屈を超えた魅力があり、ファンタスティックな絵柄も相まって、誰もが安心して入り込める幻想世界を創り上げています。




最初は、自分のイベントに立ち寄ってもらった返礼のつもりでしたが、とても見応えのある良い展示でした。
偶然なのかもしれませんが、作風の全く異なる二人の作家さんが同じスペースで展示をされていたこと。
これも相互作用となって、ギャラリーの空間に奥行きを与えていた気がします。



三毛あんり展
「グライアイ」
片山穣
「Complex animals」
は、本日平成29年6月24日(土)から、7月1日まで。
六本木の「Shonandai MY Gallery」にて開催されています。

〒106-0032
東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル3F
TEL·FAX 03-3403-0103
12:00-19:00(最終日は17:00まで) 
プロフィール

宝来

Author:宝来
大和かたるの同居猫
年齢 15歳
性格 へたれ、人見知り
職業 宝来文庫の看板息子

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