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2018-01-06(Sat)

せるふ聖地巡礼

あけましておめでとうございます!
2018年も宝来文庫をよろしくお願いします!



というワケで、今回は宝来文庫の大和かたる最新作をご紹介します。
「マヤ/ニセモノ乙女の夜」
私が大和かたる名義で書いた初めての作品「マヤ」(初版は廃版)に、書き下ろしの続編「ニセモノ乙女の夜」をカップリングした愛蔵家版。表紙絵は「東京弁天」と同じ嵐山晶さん。
1月21日の文学フリマ京都から頒布を開始します。
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さて、話はさかのぼって去年の12月22日・23日。
「マヤ……」の初稿を完成させた私は、神戸に向かいました。
目的は「せるふ聖地巡礼」。
最近は、アニメの舞台となった場所等を巡り歩くことを「聖地巡礼」と云うらしいですが、今回は作者自身が自作の舞台を歩くという…… つまり、<せるふ聖地巡礼>……
まあ、ただの自己満足であり、作品完成後のリハビリだと思って下さい。


「マヤ」は、神戸を舞台にした、人間より美術品に近い少女マヤの物語。
まず、彼女が住んでいる洋館ですが、これは展望塔の家という異人館がモデルです。
北野では、もっとも高い位置に建つ洋館ですね。
以前は一般公開されていましたが、阪神淡路大震災で被災して以来、修復されることもなく、そのままの状態になっています。
2504295

続編「ニセモノ乙女の夜」の冒頭で、マヤが「赤い砂時計に行きたい」と云うタワー、これは皆さんご存知、神戸のランドマーク、ポートタワーです。
この写真は、元町商店街から撮影したもの。
タワーの内部は、あまり昔と変わっていません。
レトロスポットと云って好いと思います。



続編「ニセモノ……」のクライマックスシーンは、神戸港が舞台です。
ネタバレになるから書きませんが、「おいおい……」という展開になってます。




さて、ときどきマヤについて、「ガラスの仮面から名前とったの?」 と訊かれるのですが、違います。
本シリーズのキーアートと云いますか、全体のイメージ風景は「神戸の夜景」。
そして、神戸夜景と云えば、掬星台(摩耶山)ですよね。
そう、マヤの名前は摩耶山からとりました。

マヤ・シリーズに着手以来、はじめてケーブルカーとロープウェイを乗り継ぎ、摩耶山をのぼってみました。




ちなみに、摩耶山は、なぜ「マヤサン」と云うかご存知ですか?
山の上にお寺があり、そこにお釈迦さまのお母さん、摩耶夫人を祀っているからです。
それも考慮すると、マヤの名前の本当の由来は、お釈迦さまのお母さんだと云えるかも……
余談ですが、尊敬する幻想作家、泉鏡花は、書斎に摩耶夫人を祀っていました。
10歳で母を亡くした鏡花にとって、摩耶夫人は崇拝対象であると同時に母性そのものであったようです。
「マヤ」シリーズも母性にかかわる物語ですから、ヒロイン名を<摩耶>にしたことは、間違いではなかったと思っています。

さあ、摩耶山の天上寺にやってきました。
ちょうど夕刻、陽が沈みはじめる時間帯です。
境内が美しいオレンジに染まっています。



お庭からの眺め。
さすが、天空の寺ですね。
空気が街とは違っていて、異世界に行ったみたいでした。



最後に、日本3大夜景スポットのひとつ、掬星台からの景色。
この景色こそが、「マヤ/ニセモノ乙女の夜」の原風景です。



宝来文庫をはじめて、かれこれ7年目に入りました。
原点になった処女作「マヤ」と、その続編。看板メニューの「東京弁天」とはテイストは異なりますが、根っこにあるものは同じです。そのことを明確にするため、「ニセモノ乙女の夜」には、私を構成するいろいろなモノを登場させました(ひよっとしたら、ごった煮すぎるという感想もあるかもしれません)。

でも自分では、とても大切に思える一冊に仕上がったと自負しています。



(おまけ1)

神戸に来ても弁天さま参りは欠かせません。
今回は2か所。
四宮神社と……
あ


兵庫の厳島神社に参拝してきました。
い

後者の鳥居は、安芸の宮島と同じような造りでした。
神職の方は昔、東京におられたらしく、関東の弁天さまで埋め尽くされた私の御朱印帳をご覧になって、とくに崇敬神社である江島杉山神社を「懐かしい」とおっしゃっていたのが印象深かったです。


(おまけ2)
ドムドムバーガー、ご存知ですか?
マイナーですが、じつは日本で最初のハンバーガーショップです。
たいがいダイエーのフードコート的なとこにあったりしたので、子供のころ、母親が買い物している間にハンバーガーを買ってもらって、もしゃもしゃ食べていました。
だから、私のハンバーガー原体験は、マクドナルドではなく、ドムドムバーガーです。

ところが、このドムドム、今は絶滅危惧種ショップなのだそうです。
神戸には一軒だけ残っているというので、食べにいきました。
う


ああ、もう! 懐かしいなあ!
想い出のモノって、知らない間に身の回りから消えていってるんですね。
東京にも3店舗ほど残っているみたいです。
今度、行ってみようっと。
え




(おまけ3)
宝来ではありません。
実家の猫、ドヨンです。
柄は似てますが、かなりガタイがよくて、たぶん、宝来は秒殺されます。





(おまけ4)
パンダのシャンシャンの観覧券、ちっとも当たりませんね。
せっかく神戸に来たのだからと、パンダも見てきましたよ。

上野と南紀白浜は有名だけど、神戸にもパンダがいるって、案外知られていません。
でも、ちゃんと王子動物園にいるのです。



王子駅のパンダ・アピール、すごい。




とりあえず、フラミンゴがあまりに綺麗なのに感動



おおっ!
パンダのタンタン!
でも、寝てます。



国内でパンダとコアラが同時に見られるのは、ここ王子動物園だけ。
今度はコアラですが、こいつも寝てます。



行った時間が悪かったのか、皆さん、かなりの確率でお休み中でした。
そんな中、やたら元気だったのが、このレッサーパンダ。
けっこう悪い顔してます。
絶対、何か企んでいるでしょう。



そんなこんなで<せるふ聖地巡礼>、終わりました。
改めて思ったのは、とくに私みたいな作品数の少ない物書きにとって、ひとつひとつの小説は、自分という人間のちっぽけな歴史そのものなんだな、と。
考えていること、好きなもの、憧れなどが、恥ずかしげもなくギッシリ詰まってる。
だから執筆完了後、その舞台となる地を歩くことで、ようやく作品世界と現実に橋がかかるというか……

そして、それをしないと日常に戻ってこられないような気さえするのです。
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プロフィール

宝来

Author:宝来
大和かたるの同居猫
年齢 10歳
性格 へたれ、人見知り
職業 宝来文庫の看板息子

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