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2016-09-04(Sun)

4つの展示会と1本の映画

大作業だった「東京弁天(愛蔵版)」の改訂を終え、なかば腑抜けになってます。
次作品を早く書きたい気持ちもありますが、今はちょっとお休み。
という訳で、外部から新しい刺激をもらおうと、いくつか展示会などをハシゴしたりしています。
小説書きなのだから、文学に刺激を求めないの? と云われそうですが、宝来文庫の刺激の仕入れ先はもっぱらビジュアル系。
これで、いいのです。たぶん……


8月28日(日)
麻布十番にあるギャラリー「元麻布ギャラリー」で「第3回NEKOIZM」を観てきました。



審査員は、猫造形作家の蝉丸さん。
猫造形界では、かなり名の知れた作家さんですよね。
宝来文庫も、小さな置物ではありますが、蝉丸さんの作品を持っています。


この展示会、いろいろな表現の作家さんが集まっているので、幕の内弁当的な面白さがあって飽きません。


ブログ仲間のNEccoSunさんの作品です。
NEccoSunさんはファンタジー要素の強い猫絵を描く方ですが、それがメルヘン方向に強く振れた時、とても良い味を出されます。
この絵は、外で辛い生活をする外猫たちを想いながら描かれたもののようです。


せっかくここまで来たのだからと、六本木ヒルズに向かいました。

「ルーブルNO9」を鑑賞します。
これ、どんな内容かといいますと、第9の芸術と認められた「マンガ」と、ルーブル美術館のコラボ企画だそうで、日本人を含む十数人のコミックアーティストが<ルーブル美術館>を描いたものの展示です。


何でも芸術にしてしまうのがフランス人。
選ばれたコミックアーティストの作品も、それぞれ魅力があります。
ルーブル美術館に住まう猫の話とか、モナ・リザとマリーアントワネットとか、なかなか面白かったのですが、個人的には、マンガにはあまり芸術を意識して欲しくないかな……


とくに日本のマンガの場合、そういう箔付けみたいなものなしに、裸一貫でのしあがり、JAPANを代表する表現形態になった訳ですから。
芸術じゃなくてもOK! 日本のマンガは世界一面白い!
宝来文庫はそう断言したいです。

展示を観終って、どちらかというと、マンガうんぬんより、ルーブル美術館自体に興味をもってしまったかも。
もし、これがマンガを活用したルーブルのアドバタイズメントだとしたら、その目論見は成功していると思います。



となりでやっていた、「宇宙と芸術」展も観ます。

何の前知識もなく鑑賞していると、なんだかとっちらかってて、変わった展示会だな、と思うのですけど、途中でハタと分かってしまう訳ですよ。(ふつうは、ちゃんと調べてから観にいくのでしょうけど)
これ、人類の「宇宙」に対するとらえ方の歴史を、アカデミズムとアートの両方で追った展覧会なんですね!


じつは、物理とか天文とか、からきしダメなので……
解説読んでも、難しすぎ。これが延々と続いたら、?????で終わってしまいます。
でも、日本初の月面観測が掛け軸で残されてたり、インドの神様だらけの世界図とかが面白くってですね。


空想チックなのも満載ですよ。たとえば、いきなり、こんなのバーンときたり……


さらには、こんなコまでいたり……


体感シアター的なものもあったりします。


今回、記事にしている展示会では、一番刺激があって面白かったかもしれません。
図録買ったので、科学の部分とかしっかり読み込んで、もう一度観に行きたいな、と思っております。
「宇宙と芸術」展、なかなか良いです。

で、物販もすごいです。
出口出たら、いきなり「ウチュウ ガチャ」
なんだ、それ???


500円もするのですが、一回やってみました。
なんか、妙に軽い金属のかけらが入ってます。
なんとコレ、本当に宇宙まで飛んだ、H2Bロケットのフェアリングの破片なんだそうです。
ちゃんと、JAXAから譲り受けたものらしく、証明書も入ってました。


あと、この絵、御存じですか?
江戸時代、どっかの浜辺に漂着したUFOっぽい船と、木箱をもった美女……
子供の頃、UFOの本とか読み漁った人なら、見おぼえありますよね。
そう。うつろ船です。


これのドンブリやTシャツ、トートバッグまで売っていました。



「宇宙と芸術」展。マニア心をくすぐります。



9月3日(土)は恵比寿ガーデンプレイスに行きました。
観たい映画があったからです。


「ソング・オブ・ザ・シー」
アイルランドのアニメーション映画です。前評判も高かったこの作品。民話にもとづく物語が美しく、日本の「天女の羽衣」を思わせるエピソードもおりまぜられていて、とても面白いです。
それに絵の力が何より素晴らしく、本当にうっとりしてしまいます。
おおむね満足でしたが、時間はもう少し切り詰められるのではないかな、と感じました。
60~70分くらいでまとめた方が、この素晴らしいビジュアルに浸る愉しみを家まで持続できるような気がするからです。


恵比寿のインドカレー屋さん、「ローカルインディア」でターリーを頂きました。


日本人好みにアレンジされた、食べやすいカレーです。




9月4日(日)は、信濃町のA.C.Tに行きました。


小さな展示室がいくつも入った、アートギャラリーです。


興味をひかれたアーティストは二人。その一人が武田尋善さんです。
インドの絵本のような作品がメインです。
「インドっぽいですね」と云うと、「今までインドと縁の深い生活をしていたので」ということでした。
動物が夜を運んできたり、世界を支えていたりする絵は、「宇宙と芸術」展に展示してあっても違和感がありません。


もう一人、島崎良平さん。
「女と鬼」と題された展示です。独特なスタイルで描かれる女性への関心というか、要求というか…… それは日本画チックに描かれつつも、現代のオタク文化的でもある。
一番美しいと思った女性像を「これ、いいですね」と云うと、「ああ、これは『うる星やつら』のラムちゃんのイメージです」という返事。

武田尋善さんと、島崎良平さん。
この二人の作品には需要がある。
そう感じました。
今後の活躍をお祈りしております。


帰りにはペルー料理のお店で。
ペルーの料理ははじめて食べましたが、わりと違和感なくいただくことが出来ました。



さて、私もそろそろ次の作品にかかることにしましょう……

2016-07-24(Sun)

鯛車

今月22日、巷で話題のスマホゲーム「ポケモンGO」が日本でも配信されました。
宝来文庫はガラケー・ユーザーなので、このゲームをやることはないのですが、外出先でいろんなモンスターをコレクションしていくというコンセプトは確かに面白いのだろうな、と思います。
実際、今日は新宿をウロウロしていたのですが、まあ、びっくりするほどの人がスマホを手に「ポケモンGO」をプレーしておりました。
もう、社会現象ですね……

それはさておき、宝来文庫もあちこちを彷徨って収集しているものがあります。
たとえば、郷土玩具。日本各地に昔から伝わる手作りオモチャですね。
これらは作り手がいなくなって廃絶しているものも多いから、レア度も高い。
ちなみに、宝来文庫が好きなのは、動物が台車に乗っているパターンです。
とくに魚系、いいですね。愛らしいですよ。
下の写真は、うちで飼っている鯛車に鯨車です。




とくに鯛車には目がありません。
これは地方によってデザインや扱われ方も違っていて、例えば、九州の鯛車は伝承に基づく木製のまさしく「玩具」ですが、新潟のものになると、お盆の頃、子供たちが鯛車に火を灯し、町を引いて回る「仏事」的なものになります。ナスと割り箸で作る馬と似た意味合いみたいですね。
この新潟県巻地区の鯛車は、江戸末期~昭和中頃まではよく見られたお盆の風物詩でしたが、いつしかその姿を消してしまいました。

ところが、2005年から有志が「鯛車復活プロジェクト」を立ち上げ、地元に限らず、全国に向けて「鯛車」を発信し始めたのです。



今年6月には、BEAMSでこの「巻の鯛車」のワークショップをやっていたのだとか。
気付くのが遅かった!
ちなみに、BEAMS新宿に問い合わせたところ、商品用として入荷していたものが一つだけ残っているというのでゲットしました。




箱から出してみました。
やたっ! 巻地区で作られた本物の鯛車!!
LEDライト仕様で、ちゃんと光ります。




大きさもあるし、部屋に置いておくだけで日本の夏が香りますね。
いい買い物をしました。
お盆になったら、明かりを灯して飾っておくことにします。





(おまけ)

「また変なの来ちゃったよ。ま、いいか。仲良くやろうぜ。おいら、宝来っていうんだ」




「ところでアイツ、今日の昼、なに食ってた?」




「北海道のスープカレー…… しかもハンバーグ入ってるヤツ!?」




「ずいぶんといいモン食ってんじゃねーか」




2016-07-09(Sat)

アートアクアリウム2016 ~江戸・金魚の涼~&ナイトアクアリウム

雅叙園の「和のあかり」展を鑑賞した後、帰りに日本橋「アートアクアリウム2016」にも立ち寄りました。
もう、毎夏恒例になりましたね。アートアクアリウム……




中に入ると、立派な金魚さんたちがお出迎え。
ランチュウに




水泡眼
この入口近辺の大振りな金魚を観るだけでかなり満足度は高いのですが、本番はまだまだこれからです。




うぉ~
ますます進化しておりますね。




さて、このアクアリウム・シリーズですが、鑑賞するのは3回目です。
古い日記をたぐってみると、2007年8月25日、麻布十番のお祭りに行ったついでに、現在のアートアクアリウムの前身「SKY AQUARIUM I」 (六本木ヒルズ)に行ったと書いていました。
運良く、記念すべきシリーズ第1回目を観ていたようです。




「SKY AQUARIUM 」シリーズは、2007年から2009年まで六本木ヒルズで3回開催された後、2011年の第4回を最後に終わったようです。一方で、2011年は日本橋架橋100周年記念の年。同年、日本橋コレドで特別展「アートアクアリウム~江戸・金魚の涼~」も開催され、以後は毎夏、日本橋コレドです。
また、アートアクアリウムは東京だけでなく、京都、大阪、神戸、名古屋、札幌、博多などでも開催されています。




六本木ヒルズ「SKY AQUARIUM I」の次に宝来文庫が鑑賞したのは、2014年日本橋コレド「ナイトアクアリウム」ヴァージョンです。

(2014年ナイトアクアリウムの記事はコチラ)





ビー玉と金魚。




江戸切子と金魚




巨大な江戸切子シャンデリア




江戸切子水槽




後ですね、なにげに、生きていない金魚(オモチャ)が展示してあったのですよ。
これは何???
会場の外にチラシが置いてあって、読んでみると、セガ・トイズとコラボした「アートアクアリウム」のミニチュアなのだそうです。
8月11日に発売予定だけど、会場で先行販売もしているのだとか。




つい、買ってしまいました。
アートアクアリウム・オリジナルのハンカチといっしょに……





(おまけ)

久々に登場の宝来さま。
相変わらず元気です。




2016-07-09(Sat)

目黒雅叙園「アートイルミネーション 和のあかり×百段階段」

目黒雅叙園に行ってまいりました。
雅叙園といえば、「昭和の竜宮城」と呼ばれた総合結婚式場かつ料亭。

夏の間、園内唯一の木造建築「百段階段」で、和の光をテーマにした展示をやっています。
百段階段の途中にある7つの部屋の装飾の豪華絢爛さは誰もが知るところ。
前から一度見ておきたいと思っておりました。




エントランスから入ると、まずは、すみだ水族館の出張金魚展示と山口県柳井市の名産「柳井金魚ちょうちん」がお出迎え。




チケットを買って、いよいよ百段階段をのぼりはじめます。
ちなみに、百段階段と云われていますけど、実際は99段です。あえて百段にしなかったのは、未完成の美ということでしょうか。姫路城にも微妙なバランスの悪さが残されたままのところがあって、それは未完成の美だと聞いたことがあります。




窓枠とか、本当にレトロで雰囲気があります。




部屋に入ったら、いきなりでっかい青森の「ねぶた」がドーン!!
これはインパクトありますよ。




天井や壁の装飾のすごさも相まって、もう何というか、ワンダーランド感ハンパなしです。




伝統芸能部門からは、歌舞伎の衣装。





島根県浜田市の「石見神楽」ですね。




日本の「お祭り」ものだけではありません。
現代アートの作品も展示されています。
これは、墨絵師・西元祐貴氏による掛け軸。
現代的なタッチの美女像が、本展示会の「時空超えちゃった」感を増幅してます。




造形作家・川村忠晴氏の「草木のあかり」シリーズ。
本物の植物にLEDを仕込んだ作品群。
紅葉とか、ひょうたんとか、ほおずきとか……
宝来文庫もうっとりしてしまった展示です。
ちなみに、写真はほおずきランプです。




和紙のあかり。和紙の竜。




とある部屋では、妖怪絵師さんによる、立体的なお化け屋敷展示が……





最上階では、なぜか銭湯の展示。
なぜ???
この百段階段は映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったからでしょうか?



一通り観終って感じたのは、キッチュで雑多で混沌としていたな、ということ。(もちろん、褒め言葉です)
不思議感たっぷりのワンダーランド、皆さんもぜひ観に行かれることをオススメします。

目黒雅叙園「アートイルミネーション 和のあかり×百段階段」は8月28日(日)までやっています。
最寄駅はJR目黒。行人坂を5分ほど下ったところにありますよ。



さて、展示の後のお楽しみは、やはり物販です。
のぞいてみて「おおっ!」と思ったのは、川村忠晴氏の「草木のあかり」シリーズの現物が売っていたこと。
2000円台と3000円台のものが一種ずつありました。
3000円台のものを一つお買い上げ。それと、エントランスにもあった山口県柳井市の「柳井金魚ちょうちん」の小さいのも買いました。




ほおずきライト、とても綺麗です。



2016-06-25(Sat)

アート未来展

ブログのお仲間から招待状をいただきましたので、本日は六本木の国立新美術館に「アート未来展」を観に行ってきました。
宝来文庫は文字書きなのでジャンルこそは違いますが、たまにはこうやって異なるジャンルの方々の頑張りを拝見するのも良い刺激になるのです。

展示物の写真撮影は、商業用途で無ければOKということでしたので、何作品か撮影してきたものをご紹介します。




橋 視代子さんの「秋色」。
谷の向こうの陽の当たっている部分を観ていると、作者の描きたかったものが伝わってきます。
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平林ひとみさんの「神戸」。
昔、学校の美術の時間にやったことがあります。薄い金属にクギとかで窪みをあけていって、対象物を浮かびあがらせるヤツ……
何ていうのでしたっけ?
ここでは神戸の「展望塔の家」と風景を描いているようです。
展望塔の家と云えば、拙作「マヤ」でもモチーフにした異人館。つい、写真を撮らせていただきました。
構図事体は、よく見かけるものです。
02繧ォ繝・ヱ繧ッ繝ゥ繝輔ヨ逾樊虻_convert_20160625181928


船越文恵さんの「思い出」。
これも、上と同じく、何気ない坂道を描いたもので、神戸チックなイメージです。
ただ、面白いのは本作がステンドグラスであるということ。
こういうのが飾ってあったら、とても目立ちますよね。
03諤昴>蜃コ_convert_20160625181950


石川清一さんの「記憶の景」。
これは何を描いたものでしょうか。色使いに心がひかれます。
04險俶・縺ョ譎ッ_convert_20160625182010


ブログ仲間の高橋えつこさんの「白い花のように」。
高橋さんには、以前、ウチの宝来も描いていただいたことがあります。
この方の作品には、時折、はっとするような透明な空気感が描かれていることがあって、それを鑑賞するのが好きです。
05縺ゅ・逋ス縺・干縺ョ繧医≧縺ォ_convert_20160625182033


こちらもブログ仲間のKAYiさんの作品。
ソフビのロボット猫を展示しておられました。



さて、展示会を鑑賞して家に戻り、自分も創作活動に戻りました。
次回は8月にゆる~い不思議話集「ミスコレ2016」を発行予定です。
現在、鋭意製作中。
今度は今までよりちょっと厚さも増しており、谷中ミスト会若手陣の作品もフィーチャーしています。
「ミスコレ2016」は8月のコミティア(お台場)と、同日開催の「妖店通り商店街」(谷中)で同時頒布開始です。
よろしくお願いします。
プロフィール

宝来

Author:宝来
大和かたるの同居猫
年齢 9歳
性格 へたれ、人見知り
職業 宝来文庫の看板息子

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